2018/05/01

子供たちはあなたの行動の真似をします/教育者向け2018/法話前半


(歩く瞑想・戸山公園)


「教育者のためのマインドフルネス・デイ」
法話・前半



ブラザー、ファップトゥ

私はとても先生を敬っています。
先生に敬意を称します。(ゆっくりお辞儀をする)

プラムビレッジでは、先生のための集まりをしています。
なぜ、先生のために開くのか?とタイ(ティク・ナット・ハン)に聞いたことがあります。
タイは、先生はストレスがあるからと言いました。
校長先生から、保護者から、生徒から。
生徒も20年前から変わってきています。
先生を救わないといけない。
タイが言ったのは、マインドフルネスを伝えれば、先生を救うことができる。
だから、先生を救え、と。
なぜなら、先生の幸せは、皆さんの手の中にあるからです。

私たちは、先生たちを助ける前に、自分たちを助ける必要があります。
僧侶であることは、マインドフルネスであるようにしています。





(歌う瞑想)


さっき、何の歌を歌ったか覚えてますか?
会場沈黙)
マインドフルであれば、何の歌を歌ったか覚えているはずです。
子供たちは何を歌ったか覚えています。
努力はいらないんです。

歌は、私自身にも平和をもたらしてくれます。
プラムビレッジの歌は、歌詞が平和のキーワードになっています。
ぜひ、マインドフルネスを持って帰ってもらいたいと思います。
曲もいろいろあります。ロック、メタル
マインドフルになる曲を選ぶ必要があります。
私はクラシックが好きです。
プラムビレッジの歌も歌います。

先ほどの座る瞑想も短い時間でしたが、良い時間でした
私は、(座る瞑想を担当した)シスターのガイダンスに気を向けていました。
シスターが、呼吸に気づき、声をかけてくれたか。
それを見ていました。

先生たちは、学校の中で、1時間、2時間、教えた後に、自分の中に緊張が蓄積しています。
短時間の瞑想もリラックスの助けになります。

ただ、学校が許可してくれるかわかりません。
学校の職員室で、瞑想できるかどうか、私にはわかりません。

タイは、学校の中に呼吸の部屋があった方がいいと提案していた。
みんながその部屋へ行って、呼吸に帰るためです。

マインドフルネスに対して話す時は、何か対象があります。
もっともマインドフルネスになりやすい対象は、入る呼吸と出る呼吸です。
呼吸が一番大事というのは、自分の感情を感じさせてくれるからです。
自分が怒ってる時、緊張している時、呼吸に意識を向けて下さい。
とても失礼な子供がいた時、顔がこんな怒った顔になる。
顔や肩に意識を向けて下さい。
すると怒ってると気づく。
自分が怒っていると気づいてない時に、怒鳴ってしまいます。
そうすると、怒った時にどうするかを子供たちに教えていることになります。
話してる時に別の方向を向いているかもしれない、それでも受け取っています。
子供たちは、あなたの行動の真似をします。

でも、子供たちを見てくださいよ、というかもしれない。
こんなに大変だと知って欲しいと感じると思います。

子供を叩きますか?(会場に聞く反応なし)
(通訳が、日本では体罰は今はできないですね、と説明)

私はインドネシア出身で、子供時代に先生が叩くことをした。
20年しても、そのことを覚えている。
でも、私は先生を尊敬してます。
彼らが厳しかったので、私は一生懸命勉強したから感謝している。
インドネシアで、今は叩くことはしません。

子供をしつけるためには多くのエネルギーを必要として、自分が上がったり下がったりすると思います
だから、我々僧侶が集まった時だけでなく、定期的に集まる方が良いと思います

我々は、すべてを、子供たちに教えていることになります。
皆さんの歩き方、話し方、見つめ方を、子供たちは真似ていくことになります。
もし、自分の心や体の緊張を解くことができれば、子供たちに伝えることができます。

私には、日本の教育の知識はないですが、日本に来て皆さんを見ていると、教育は良いと思います。
さっき初めに、真っ直ぐに並んで座っているのを、シスターから曲がっても良いんですよと言われてましたね。
それぐらいキチンとしています。
時間にも正確だし、問題はないと感じてます。
ただ1つ、考えていただきたいことがあります。
我々は、機械では無く、人間に対して語っています。
だから、キチンと列は真っ直ぐにとか、子供たちに言ってしまう。
確かにそうする必要の時もありますが、
それをする時に強制しても、それをなぜするのかを、説明する必要があります。


(ここで鐘を招く・会場全体で沈黙・呼吸を味わう)





(戸山公園のバラ)



ベルでリラックスします。

皆さんはベルを持ってますか?
マインドフルな呼吸は、いつでもどこでも、自分がやりたいと思った時に出来ます。

皆さん、地下鉄に乗る方もいますね。
地下鉄に乗ってる時に、呼吸のプラクティスができます。

息が入る出る。
その時に忘れていけないのは、微笑むことです。
微笑むと顔の緊張が取れます。
そうすると、子供たちも気づきます。
こんな風に「カワイイ~(日本語で)」(会場笑い)
自分自身が変化すると、周りも変わっていきます。

ヨーガにも、笑うヨーガがあります。
笑顔の練習の方法が3つあります。

1つは、女性なら持っていると思いますが、鏡。
うまくできない人は、鏡を見てください。

2つ目は、トイレで鏡を見てください。

3つ目は、プッシュ アップ!Push Up
(会場にも促す)
はい、人差し指を出して(両手の人差し指を立てる)
そして、口の脇に当てて(指を唇の両端に当てる)
Push UpPush Up (笑)
はい、こうして練習してください。(会場も一緒にやりながら笑う)



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法話の前半...ブラザー・ファップトゥ




2018,4,30
「教育者のためのマインドフルネス・デイ」
東京、早稲田大学・戸山キャンパス


プラムビレッジ
シスター・ランニェム(フランス)
ブラザー・ファップトゥ(フランス)
シスター・ダウンニェム(香港)
ブラザー・ファップヒエン(香港
シスター・チャイニェム(フランス)